東洋医学、ツボの謎、神秘の解明

2015.02.14
【男のアロマ塾】メンズセラピストスクールMTS スクール校長のアロマなコラム

『東洋医学、ツボの謎、神秘の解明』

皆さん、男のアロマ塾!メンズセラピストスクール「MTS」校長の早川です。

今回のコラムは中国4千年の歴史?『東洋医学、ツボの謎、神秘の解明』です。

このコラムを読んでいるアロマ塾生の皆さんは「ツボって何故効くのかな?」とか、「ツボって本当に効くの?」と思われた事はありませんか?そもそも中医学(東洋医学)とは、中国で何千年も前に書かれた『黄帝内経』(こうていだいけい)と言われる古い文献が基になっているのですが、何千年も前に書かれた理論が今も役に立っているってすごい事だと思いませんか?

日本でも鍼灸師など国家資格を取得するにはこの経絡ツボを勉強しなければなりません。よくある○○ダイエットとか○○治療法なんていうものは、少し流行ってもすぐに消えてしまいますね、何故かといえばそれは効果が無いまがいものだからでしょう。しかし、中医学は何千年も脈々と続いているというのはそれだけ効果が確かなものであるということの証拠では無いでしょうか。

ただ、この中医学には謎が多くて経絡という気の通り道や、ツボは完全はメカニズムが解明されていません。まだまだ神秘は謎に隠されています。かつて私が、某整体のスクールで講師をしていた頃、ミニ講座の際にドイツ人の方が参加されたのですが、「経絡の具体的なメカニズムを教えてくれ」と言われて、まだそれは完全には立証されていませんと答えたのですが、どうにも納得がいかない顔をされていました。まぁ、欧米の方は基本的に白黒はっきりしないのは嫌いですので、経絡というものは完全に解明されていて、それで効果があると思っていたのでしょうね。

とはいっても、全く解明されていないわけではなく、少しはツボなども解明されてきています。例えば、「ツボ」・・正確には「経穴」(けいけつ)と言うのですが、これは経絡と呼ばれる全身を巡っている気の流れの途中駅みたいなものなのですが、最近では細胞学の分野で、このツボのメカニズムがかなり解明されてきました。では、ツボを押すと体内でどのような事が起きるのか、その神秘の謎をお話しましょう。

●ツボのある場所は・・・・。

「 電気が通りやすい 」
「 色素に染まりやすい」
「 他の部分より温度が高い」
「神経や血管が密に集まっている」

こんな感じの特徴があります。

●ツボを刺激すると・・・。  
感覚神経から2つの化学物質の放出が始まります。  

【 サブスタンスP】

水分や栄養の移動、交換を円滑にして抗体を作る働きをする。リンパ球を増加、活性化させる。

【 CGRP】

血管を拡張して、血液循環を良くする。

という事が判明しています。 まぁ、簡単に説明しますとツボを刺激すると「サブスタンスP」と「CGRP」という化学物質が放出されて、リンパ球を増やすとともに、血液循環を良くして人間が本来持っている「自然治癒力」「防御力」を上げようというメカニズムが体内で起こるという事なのです。というわけでツボが効果あるのは何となくお分かりいただけたかと思います。
ただし、よく中高年の方でマッサージをしてもらうのが趣味のような方は要注意です。肩のツボをいつも「強く刺激」していると、その部分が岩のように硬くなってしまいます。これは、いつも刺激を与える事で、体がその部分を守ろうとして皮膚を硬くしてしまうの ですね・・・。こうなってくると感覚が鈍ってきますので「もっと強く!強くやって!」とセラピスト泣かせのお客様になるわけです(笑)

当スクールでは、アロマトリートメントの中に、このツボを活用したオリジナルアロママッサージを皆さんにご指導しています!

というわけで、今日のコラムはここまでです。お読み頂きありがとうございました!

男のアロマ塾
早川